関西
Kansai
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大阪 Osaka City
日本一の都・大阪。それまでにも何回か立ち寄ることはあったのですが(1990年3月、1996年5月、2001年12月)、本格的に滞在したのは、会社の出張でやってきた2002年の夏が初めてでした。半月ほど滞在して、今まで持っていた大阪に対する断片的な知識がようやくつながって、私なりの大阪像が形成されることとなりました。
キタ:大阪市北部の繁華街。JR(大阪駅)、阪急、阪神電鉄(梅田駅)、京阪電鉄(淀屋橋駅)が集まる梅田が、その中心です。南部のミナミに較べると、やや上品な感じを受けるところです。来てからしばらくは、昼食をとりがてら街をうろつくときは、梅田の地下街(主にホワイティ)へ行っていたのですが、出張も後半になってからは、宿泊していたホテルから10分ほど歩いたところにある
天満の方が気に入ってしまい、天満ばかりに足を向けるようになりました。日本一の長さという、天神橋筋1丁目(天1)から6丁目(天6)まで延々と続く商店街。物は安く売られていますし、天3のたこ焼き「う○い屋」や、天満駅前の「○無夷ラーメン」をはじめとする、安くておいしい飲食店もたくさんあります。そして、商店街の起点(天1の方)には、由緒ある大阪天満宮が位置しているのです。
ミナミ:南部の繁華街。キタに較べると、より大阪的で猥雑な感じがします。JRのほかに、近鉄や南海、路面電車の阪堺線などが走っており、駅名で言うと、「なんば(難波)」や「天王寺」が中心です。有名な道頓堀、心斎橋、くいだおれ人形(くいだおれ太郎)やグリコの看板などは、なんばの駅からすぐのところにあります。JRや南海の新今宮駅近辺(通天閣のすぐ近く、西成区・浪速区)は、名高い労働者の街で、本来は駅の駐輪場であるはずの場所には、
野宿者の方々の「お城」が築かれており、近くには貸しベッドのような安宿や串カツ屋の看板がたくさんありました。そして、それは水島○二氏の野球漫画に出てくるような、絵に描いたような大阪への偏見を増幅させてくれました。
京都 Kyoto City
794年以来、永らく日本の首都であった古都・京都。なぜか私は通過するばかりで、なかなか行く機会がなく、2002年8月の大阪出張の機会を利用して、初めて足を運びました。
1000年以上の歴史がある街ですし、由緒ある寺社が実にたくさんあります。しかし、この数々の寺社は、見ようと思ったら、そのほとんどが拝観料を払わなければいけません。相場は400―600円といったところで、何か所も見ようと思ったら、ばかにならないお金がかかります。そのうえ、大徳寺や妙心寺のような大きなところでは、建物ごとに拝観料をとられたりします。私は11日と22日の2回足を運びましたが、11日はまだ出張の最中ということもあり、お金と時間(この日は、宇治にも行く予定にしていました)をセーブするため、
外から眺めるだけで済ませたところもかなりありました。
以下、私がお金を払って入った寺社の感想を、簡単に記しておきます。ちなみに、11日に回った建仁寺と知恩院は、境内無料でした。
清水寺:京都の街が見渡せる眺望がよかったです。舞台から飛び降りはできません
慈照寺(銀閣寺):思ったより小さくて渋めの建物。こじんまりとした庭園がきれい
大徳寺:いくつかの伽藍がありますが、私が入ったのは「大仙院」だけ。枯山水の庭園があり、お茶をふるまってくれます。丁寧な解説などもしてくれ、選んで入ってよかったと思いました。
鹿苑寺(金閣寺):銀閣と異なり、敷地も池も広く、スケールの大きさを感じさせてくれます。建物も庭園も非常に美しいです
龍安寺:抽象的なイメージを宿す枯山水の庭あり。ここで瞑想にふけりましょう
仁和寺:旧御室御所だけあって、敷地も建物も広々として、ゆったりとした感じ。心落ち着きます
妙心寺:広大な寺院。「退蔵院」にだけ入りました。瓢鮎図や庭園がありましたが、あまり意には染みませんでした
宇治 Uji City
かつて平安貴族の別荘地として栄えた地。宇治茶や源氏物語(宇治十帖)、そして平等院鳳凰堂で有名です。京都市の喧騒からは隔たった、宇治川の流れる落ち着いた雰囲気の街です。初めて京都に足を運んだ日、急ぎ足で市内のいくつかの寺社を回った後、午後3時ごろここに到着しました。京阪宇治駅に降り立ち、宇治橋を渡って、まず先にお茶の資料館・上林記念館を見た後、お目当ての平等院へ向かいました。
参道の左右には、普通の土産物屋に交じって、この地らしく宇治茶の店が何軒か建ち並んでおり、そこから香ばしい香りが漂ってきます。思わずそのうちの1軒で足を止め、記念に宇治茶を買い求めてから、平等院に入りました。有名な鳳凰堂、10円玉でおなじみです。しかし、その威厳と優美さの兼ね備わった美しさは、この日見たどの建物よりも素晴らしいもので、決して10円といったチープなものではありませんでした。
奈良 Nara City
1500年の歴史を誇る、京都以上の古都・奈良。京都同様に、私はここにも全く縁がなく、2002年夏の大阪出張の帰りに、3日ほど余った日程を利用して訪れたのが最初でした。その日は、まずは京都(金閣寺、龍安寺など)を巡ってから、夕方になって奈良入りしました。近鉄奈良駅を降りて、都心を2、3分も歩くとすぐ奈良公園の敷地に入り、そこで早速野生のシカたちが出迎えてくれたのは、知っていたこととはいえ、けっこう新鮮な驚きでした。興福寺の五重塔もすぐ目に入り、
予約しておいた民宿のある猿沢池の方へ降りていくと、その小さな池の水面に映し出された五重塔、これもまたとても風情があったのです。来て早々、この雰囲気がとても気に入ってしまいました。
この日を含め、私は奈良に3日間滞在しました。次の日は飛鳥を1日かけて見て回り、その次の日は斑鳩(法隆寺)へ行った後に、薬師寺、唐招提寺と巡り、そして最後に、ハイライトとして東大寺の大仏様を拝んでから、この趣深い盆地の都を後にしました。
奈良市内で、私が拝観料を払って見たお寺の感想を記しておきます。
薬師寺:1300年の風雪に耐えてきた東塔、最近再建された西塔や金堂があります。薬師三尊像、その本尊台座、それに東院堂内の聖観音菩薩像は、白鳳時代の国宝なのですが、どれも手が触れられそうなすぐ間近まで近寄って観賞することができます。非常にオープンな雰囲気が感じられたお寺でした
唐招提寺:唐僧鑑真の開いた名刹。薬師寺から歩いてすぐのところにあります。ただ、私が訪れたときには、肝心の金堂が9年にもわたる修理の真っただ中、覆堂に完全にガードされた状態で、外観も中の仏像も全く見ることがあたわず、また境内の雰囲気を壊すことも著しかったのが残念でした。伽藍の中を歩いて回りましたが、有名な鑑真上人像は秘仏扱いのため、見られる日は年に数日しかなく、これも返す返す残念でした
東大寺:奈良公園のど真ん中。大仏様はただただ大きいのです(像高約15メートル)。そして公園の中の伽藍も相当広いのです
斑鳩や飛鳥を含めて、大和路を見て回って印象に残ったのは、各寺院に伝わる力強い仏像群。そして、黄緑と言った方がふさわしいような鮮やかな色の、あふれる奈良の緑でした。
斑鳩 Ikaruga Town
聖徳太子とゆかりの深い斑鳩町。奈良市からはやや離れ、のんびりとした雰囲気です。いくつかの観光スポットがありますが、目玉は何といっても法隆寺。聖徳太子の1万円札で子供時代を過ごした世代の私としては、ここは何と言ってもあこがれであり、富と権力の象徴だったのです(特に夢殿)。伽藍は、世界最古の木造建築・金堂や五重塔がある西院と、夢殿を中心とした東院からなっています。
歴史ある建物群だけではなく、両院や大宝蔵館には、おびただしい数の仏像や四天王像が所蔵されており、天平の世の仏教美術を今に伝えています。全般に絵や彫像のような美術品よりも建築物の方を好む私ですが、この味わいのある古き仏教美術には、非常に魅入られるものがありました(須弥山を守る帝釈天に仕える四天王が、持国天、多聞天、増長天、広目天の4人ということも、ここに来て初めて知ったのです)。できることなら、
半日かけてじっくり浸っていたいと思わせてくれた古刹でしたが、時間の関係上、さっと見ただけで斑鳩を後にするよりなかった私でした。
飛鳥(明日香村) Asuka Village
石舞台古墳、高松塚古墳などで有名な古代の村・飛鳥。今では緑あふれるのどかな農村です。飛鳥寺、橘寺、岡寺といった寺院もありますが、何と言っても目玉はなぞの石造物群です。なぞの亀石、なぞの新亀石、なぞの酒船石、なぞの鬼の俎、なぞの鬼の雪隠、なぞの猿石、そしてなぞの石舞台古墳。草木の生い茂る緑豊かなこの村は、なぜこのような石の遺跡だらけなのか、その理由が分かる日は永遠に来ないでしょう。大方の観光客がそうであるように、
私も駅前のレンタサイクル屋で自転車を借り、午前9時すぎから午後4時半ごろまで、終日自転車をこいでこの古代の里を回っていました。
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